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2004
2003



Vol.27  2008.09.19

●クー死亡
9月19日、クーが死亡しました。
これで、1997年に捕獲された5頭すべてが死亡しました。ちょうど1年前の9月19日は、アスカが死亡した日でした。内田至館長は、「シャチの排卵の時期など、生殖の研究は前進させることができた」とコメントしたようですが、日本国内では既にシャチの繁殖事例があります。
捕獲から12年かけての研究成果として、どれほどの価値があるのか、また、それほどまでに研究しなければいけない事なのか、大いに疑問を感じます。

昨年の11月に東京でシャチのシンポジウムが開催され、他の園館と合同で研究報告がなされましたが、水産庁へ提出された研究報告書は非公開のままです。クーの死亡で、あらたなシャチの捕獲計画が動き出す可能性がありますが、何の為の研究か、本当に必要な研究か、慎重に検討する事が必要だと考えます。

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Vol.26  2008.01.11

●ご挨拶
昨年は、名古屋港水族館が太地町などと、野生からのシャチ捕獲を計画している事がわかりました。昨年内には新たな研究計画と共に捕獲申請がされるのではないかと推測をしていましたが、まだ申請 されていないようです。1997年に捕獲された5頭の内、今も生きて いるのは、名古屋港水族館で飼育されている“クー”だけとなりま
した。
 死亡した4頭を含めた血液検査の結果が公表され、伊豆三津シー パラダイスで飼育されていた“アスカ”と“クー”が『非常に血縁 度の高い組み合わせ』とされました。推定年齢が5歳ほどしか離れ ていないため、姉妹であったと推測されます。

 一年前、街頭で“アスカ”と“クー”を再会させたい、家族と 再会させたい、という内容のチラシを配っていた時、通りがかった 水族館職員の人から「家族かどうか分からないじゃないか」と言 われました。「調べて下さい」とお願いしましたが、返事は「方法 がない」でした。しかし、血液検査の結果が公表されました、方法 はあったのです。相手は一職員ではなく、役職者の人でした。
 名古屋市は、2010年に開催される生物多様性条約会議を誘致 しようとしています。希少動物の減少を食い止めようとする会議。 その開催都市にある水族館が、希少動物であるシャチの野生捕獲を 計画しています。研究という名目で希少動物を飼育し、名称を変え、 実質のショーを見せ物にする。娯楽が中心で、学習の場・教育の場
としての施設にはなり得ていない。
 このような旧態依然とした水族館を変えたい、と思いながら 活動をしてきましたが、まだまだです。本年も皆様のご支援を よろしくお願いいたします。

●シンポジウムのお知らせ
ポール・スポング博士が来日されます。この機会に、名古屋港水族館の進めているシャチ捕獲計画の問題点を、生物多様性の考えかたと共に提起するシンポジウムを開催します。 詳細はまだ調整中ですが、スポング博士の講演を中心に、みなさんとの意見交換の時間(総合討論)を設ける予定です。

日時:2月3日(日)
時間:13:30~16:30(13:15開場)
場所:名古屋港ポートビル4F 講堂

今回は、計らずも大きな会場となりました、定員が200名です。ぜひお誘い合わせの上、ご参加ください。また、お知り合いの方へのメール転送や、ブログ等での告知などしていただけると幸いです。お問い合わせは Kagaerunakama@aol.com へお願いいたします。
※シンポジウムは終了しました。

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Vol.25  2007.09.21

●アスカ死亡
伊豆三津シーパラダイスで飼育されていた雌のシャチ「アスカ」が9/19(水)に死亡しました。これで1997年に太地で捕獲された5頭のうち4頭が死亡し、生きているのは名古屋港水族館で飼育されている「クー」だけになりました。

●再会を実現できず
名古屋港水族館がシャチの飼育を目指していた時、「アスカ」と「クー」それに当時アドベンチャーワールドで飼育されていた雄の「キュー」の3頭に名古屋港水族館でリハビリをし、海へ返す事を提案しました。「キュー」の死亡後は、まず「アスカ」と「クー」の再会を目標にし、街頭でのチラシ配りや名古屋港水族館との直接交渉を行ってきましたが、 実現できないまま、「アスカ」が死んでしまいました。力及ばず、これまで応援していただいた方には申し訳なく思っています。

●クーのこと
水族館という施設で、長生きする事が幸せな事だとは思いません。しかし、生きている間は少しでも良い環境にしたいと思います。

ご意見などは、いつでもお寄せ下さい。

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Vol.24  2007.05.27

●シャチ捕獲計画!
 名古屋港水族館が太地町と連携して、日本国内(太地沖)でのシャチ捕獲計画を進めているようです。今年で'97の捕獲から10年、研究成果を発表した後、さらに研究が必要なため新たな捕獲を許可して欲しい、というのが筋書きのようです。
 
 本当の理由は当然違います。太地町は今年になって漁業組合が破産し再出発をしたばかり。町立くじらの博物館も経営状況は良くありません。町の財政を潤す事、お金が唯一の目的です。

 一方の名古屋港水族館は、入館者数です。ここ数年、180万人前後の入館者数ですが、数字を上げる、または維持するためには話題が必要と考えています。
研究という大義名分を、まさに悪用しようとしています。

●恥をかく行為
 名古屋市は、2010年に開催される生物多様性条約会議(COP10)の日本国内
候補地となっています。絶滅に瀕する生物種の問題を話し合う会議の開催地が
水族館の入館者増加を目的に、希少動物であるシャチを捕獲する。
 開催地として立候補しておきながら、その会議で何が話し合われるのかを
知らないような、恥をかく行為としか考えられない計画です。

現在はまだ、公表できる確固たる証拠がありません。
時期をみて、記者会見をするとか、水族館と話し合いをする事になると
思いますが、慎重に、しかし、手後れにならないように対処していきます。
みなさまのご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

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Vol.23  2007.02.07

●捕獲から10年
  名古屋港水族館で飼育されている“クー”が捕獲されてから、今日で10年が過ぎました。 当時捕獲された5頭で、今も生きているのは“クー”と、伊豆三津シーパラダイスで 飼育されている“アスカ”の2頭です。捕獲から10年で生存率40%です。

●水産庁訪問
  “クー”が捕獲されてから10年となった今日、水産庁を訪れ、要望書を提出しました。 要望事項は一つ、『シャチの全面捕獲禁止』。シャチは希少種に分類されていますので、 原則は捕獲禁止です。しかし、「研究目的」であれば捕獲が許可され、“クー”も 「研究目的」で捕獲されました。10年経って、その研究成果はどうでしょうか? 野生から捕獲しなければ、わからないような研究が行われたでしょうか?
 水産庁の担当者の考えは「不十分」であり、各水族館へ「指導」をしたそうです。 今後、水族館がどのような研究のまとめをしていくのか、注目していきます。

  わたしたちが、提案してきた「太地3プロジェクト」。2004年にアドベンチャーワールドで飼育していた雄の個体が死亡してしまって「太地2」になってしまいました。「仮に、水族館がリリースに同意したらどうか?」という質問に、水産庁担当者は 「管轄ではない」と前置きしながらも、「水族館から話(計画)を聞き、意見は述べるが、 反対はしない」と回答しました。活動を続ければ、道は開けます。
現在街頭で配っている、チラシを渡してきました。是非、水産庁へ手紙を書いて下さい。
水産庁資源管理部遠洋課捕鯨班
〒100-8907 東京都千代田区霞ヶ関1ー2ー1


●shachi.jp

  太地で行われた捕獲と、その後の事実を知って欲しい、と願う有志の方たちが新しいサイト「shachi.jp」を立ち上げました。わたしたちも賛同団体となっています。
http://www.sha-chi.jp
是非ご覧下さい。 そして、友人・知人の方にご紹介下さい。

●バンドウイルカ死亡

 バンドウイルカ個体名「V・ブイ」が死亡しました。Vは“クー”と一緒に太地町立 くじらの博物館から名古屋港水族館にやってきました。 詳細は名古屋港水族館のHP http://www.nagoyaaqua.jp/
トップページの「更新情報」を参照ください。

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Vol.22  2007.01.29

●“クー”が捕獲されて10年
 “クー”は、1997年2月7日に和歌山県太地町で捕獲されてから、まもなく10年が経ちます。 この時一緒に捕獲された5頭のうち3頭はすでに死亡し、生きているのは静岡県の伊豆三津シーパラダイスで飼育されている雌のシャチ“アスカ”、と“クー”だけです。

●何のための研究
  10年前の捕獲は『研究目的』で行われました。この10年で何がわかったのでしょう? 何を研究する必要があったのでしょう?シャチに関しては、自然のままの生態調査が行われています。すぐれた社会性を持つ事や、鳴音と呼ばれるコミュニケーションの方法など、さまざまな事がわかってきています。10頭の家族のうち、次の世代である若い個体を5頭捕獲してしまえば近い将来、その家系は途絶えます。 さらに、捕獲した個体も早々に死んでしまいました。人工受精の研究は、何のために行うのでしょう?繁殖の研究のために、野生の個体を何頭も殺してしまっては、 本末転倒です。

●チラシ配り
  “クー”は10年間、研究に協力してきました、伊豆の“アスカ”も同じです。 イルカを同じ水槽に入れたり、飼育員が努力しても限界があります。 “クー”と“アスカ”は、同じ行動を繰り返す、異常行動を示します。 この2頭を同じ水槽に入れる事ができれば、飼育環境は良くできると考えます。 以前から提案しているこの案を実現したい、みなさんに知って欲しい、協力して欲しいという願いを込めてチラシを配ります。捕獲されて10年です、ほかの 3頭は死んでしまいました。事実を伝えたいのです。 予定は、2月の日曜日(4回)で、雨天中止です。

●水産庁訪問
  10年前の捕獲は、水産庁が許可を出しました。“クー”を太地から名古屋へ 移動する時も水産庁の了解を得ています。本来、水族館に関して水産庁は 関係ありませんが、水産庁の許可で捕獲したのですから特別です。 そこで、2頭の飼育プランを理解・協力してもらうため、捕獲から10年目に あたる2月7日に水産庁を訪問します。結果は後日報告します。
*ご意見などはメールにてお願いします。
*チラシ配りを手伝っていただける方もメールにてご連絡下さい。

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Vol.21  2006.12.11

●水族館との話し合い
本日名古屋港水族館を訪れ、話し合いを行いました。

1)シャチのクーについて

昨年実施された、クーの飼育環境をより良くするための環境エンリッチメント(案)募集については、その主旨に賛成しました。しかしながら、入賞案やその実施については深い失望を感じました。提案の内容に、シャチの生態が全く考慮されていないのは、水族館で伝えていないから、観客に理解してもらえていないためだと考えられます。目の前に動物が居るのに、その動物の生態を理解する事ができない、深刻な問題だと思いませんか?このような状況を改め、クーの飼育環境を本当に良くする為に、家族であるアスカと再会させ一緒に飼育する事を再び提案しました。

2) カマイルカの死亡事故について

以前バンドウイルカが死亡した時と同じように、営業時間外の事で詳細が不明な為、今後の事を考え、監視カメラの設置を提案しました。

3)イルカパフォーマンスについて
夏期限定で行われている、背中に乗るなどの行為の中止を求めました。この件は、飼育担当者と考え方が極端に違う為、まだまだ時間がかかります。

4) ベルーガについて
現在6頭飼育している状況で、2頭が妊娠しています。無事に産まれれば8頭になり、他の園館への譲渡も考えられる状況になります。この場合、譲渡候補の園館の飼育方針など詳細に検討するそうですが、社会性を持ち、集団で生活する動物の生態を無視するような行為とならないに、要望しました。

5)館内解説について
各飼育担当者が、解説をする機会が少しずつ増えて来た事は、大変喜ばしい事だと思います。今後さらに充実させていく事と、飼育員が担当魚類・動物のバッチをつける事を提案しました、これはお客さんから聞いた話を参考にしました。飼育員の担当が分かれば質問し易く、親しみを感じ易いと考えました。

6)今後について
来年、名古屋港水族館は開館15周年、名古屋港は100周年を迎えます。すぐ近くにラムサール条約に登録された干潟を持つ、類い稀な環境を活かした水族館として、県民・市民が誇りに思い、自慢できる施設となる事を要望しました。

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Vol.20  2006.11.18

●カマイルカ
 
農林水産省が、来年からカマイルカを漁業対象として新たに認可する方針を決め、 この件につき現在パブリックコメントを募集中です。 名古屋港水族館では、飼育されていたカマイルカが先日一頭死亡してしまいましたが、 水族館へ搬入された時「漁網に混獲されたので“保護”した」と発表されました。これは漁業対象種ではないため“保護”という名目が必要だったと推測します。
  現在、日本の水族館では18園館で80頭のカマイルカが飼育されていますが、これらのほとんどが“混獲・保護”された個体です。そしてほぼ例外な イルカショーに使われています。“保護”された個体が日本各地でショーに使われている、とても大きな疑問を抱きます。一部には海外へ転売されたという話もあります。 今回の農林水産省の方針は、これまでの既成事実を追認する行為であり、旧態依然とした水族館のあり方を変えたい、と願い活動している私たちには容認できない事です。来年以降、カマイルカの捕獲が増大し、各地の水族館で飼育されショーに使われるカマイルカが増える事は容易に想像できます。

●教育施設に成り得るか
 水族館は単に娯楽施設ではなく、教育施設でもあるはずです。しかし、群れで生活しているイルカを一網打尽にして壊滅させ、その事実を伝えず、一部の個体を飼育・ショーに使いながら、生き物の『命』を伝える事ができるでしょうか?どのような過程で観客の目の前にイルカが居るのか、事実を知った後で、それでも水族館でイルカが見たいと思うのでしょうか?事実を全て伝えなければ 水族館は教育施設には成り得ないと考えます。

●意見を伝えて下さい
 今回のカマイルカの漁業種指定は、水族館用の捕獲を前提にしたものではありません。しかし、カマイルカの生息数などの基本的な研究・調査が十分に行われないまま、捕獲されようとしています。今以上に、水族館でショーに使われる個体を増やす必要は ありません。皆さんの意見を伝えて下さい。

▼ パブリックコメントの募集案内はこちら
http://www.maff.go.jp/www/public/cont/20061030pb_1.html
こちらがフォーム
http://www.opn.maff.go.jp/answer/enquete.htm?id=668
※ 募集期間は終了しています。

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Vol.19  2006.11.1

●カマイルカ死亡
  一週間前に一般公開され、『なかまたちINFO vol.18』にてその様子をお伝えした ばかりのカマイルカが一頭死亡しました。詳細は調査中のためまだ不明ですが、営業時間外、深夜〜早朝にプールを飛び出し、胸部を強打・内部に出血、溺水、と水族館では考えているようです。展示水槽ではバンドウイルカと一緒に飼 されていましたが、日曜日(10/29)に様子を見ていた時、バンドウイルカがカマイルカを追い掛けていた時があったので、もしかしたら?と想像します。

●教訓は活かされず
 名古屋港水族館で、営業時間外にイルカが死亡したのは2例目です。バンドウイルカが水槽を飛び出し、顎を強打、死亡した例があります。その時も時間外のため目撃情報が無く、正確な状況はわかりませんでした。状況がわからなければ、対応策を考える事はできません。 北館がオープンしたのは2001年11月1日、5年間で2例であれば「稀な事故」 かもしれません。しかし、動物の『命』が失われています。 監視カメラの設置などにより、もしもの時、速やかに対応できれば『命』は 救われていたのではないでしょうか? 実は前回の死亡事故の時、水族館へは監視カメラの設置を提案しました。水族館側も「検討している」という事だったので、いずれは設置するだろうと
思いながら曖昧にしてしまった事を深く反省しつつ、あらためて水族館に対し 監視カメラの設置を提案します。

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Vol.18  2006.10.29

●「まるごと一日クーちゃんDay」
  2003年10月29日に名古屋港水族館にやってきたクーが、まる3年を迎えた事を記念していくつかのイベントが行われました。

◆「クーのすこやかプラン」実施
これまでにも不定期で数回開催されていますが、環境エンリッチメントとは 常日頃の飼育環境を良くするために考慮されるものだと思います。 数カ月に一度、忘れた頃に開催されるものが飼育環境を良くする行為とは 思えません。

◆クーちゃんトレーニング トークライブ
通常、日曜日には11:30と14:30の2回開催されるトレーニングに、16:00から 3回目を行い、普段は一切解説を行わないトレーニングでトレーナーがマイクを使いながら行いました。水族館側は「クーの飼育は研究目的、トレーニングは ショーではない」という姿勢を保つために普段は解説をしないのですが、シャチという生き物を飼育している現実があるのですから、シャチという生き物が、 どのような生き物であるのかを伝える義務があるはずです。 「バーチャルではなく本物を見せたい」シャチを飼育する前に何度も水族館関係者が 口にした言葉です。現状では単に「そこに居るだけ」です。

◆クーちゃんとっておきトーク
13:30と16:45の2回、約15分間トレーナーが話をしましたが定員50名に対し、16:45の回は半数にも満たず、さらに参加した人は大半が13:30の回にも参加した 人でした。開催時間の設定にも一因があると思いますが、観客は「見るだけ」 水族館は「何も伝えない」、これまでの3年間が無駄に過ぎてしまった時間 に思えてしまう悲しい現実です。

●カマイルカ
  展示水槽で公開されました。バンドウイルカと一緒の水槽なのですが、水槽の前には 特別な表示がないので、もしかしたらカマイルカだと気付かない観客がいるかも しれません。バンドウイルカとは体の大きさが違うし、吻先や背ビレの形状も 違うのでわかると思うのですが、違う種類だとは思ってもカマイルカという名前は わからないかもしれません、いずれにしても不親切だと思います。

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Vol.17  2006.8.1

●イルカパフォーマンス
 夏休みが始まり、今年もまた、夏休み期間限定のプログラムが行われています。
2001年の秋に北館がオープンして以来5回目の夏ですが、毎年このプログラムの中止を求め、抗議文などの書面 を手渡しながら直接意見を伝え続けていますが同じ事の繰り返しです。
 イルカの背中に乗るなどの行為は、動物の生態を著しく歪曲し、単なる見せ物となっています。「バーチャルではなく、本物を見せる」これは名古屋港水族館の主張の一つですが、本来の生態を歪曲してしまっては「本物」は見せれません。命あるものを扱う水族館という施設が、単なる娯楽施設であってはいけません。イルカという動物の命を正確に伝えて欲しい、見せ物にするために浪費する事は許されません。

 もしこのプログラムをご覧になる機会があれば、是非ご意見を水族館に伝えてください。トレーナーに口頭で伝えるか、あるいは、南館の旧インフォメーションカウンターに常設されている、小さな小さなアンケート用紙に書いてください。よろしくお願いします。

●カマイルカ
 まだ一般公開はされていませんが、餌付けをしている様子を見れる時があります。人間(飼育員)に慣れていないので、公開するには日にちがかかるでしょう。
  ところで、このカマイルカは漁網にかかったところを『保護』されたと発表されていますが、“偶然にも”日本のいくつかの水族館では同じ石川県で漁網にかかって『保護』され、今ではショーをおこなっているカマイルカが複数います。名古屋港水族館の飼育担当者はテレビのインタビューに「ショーをおこなう予定はない」と答えていましたので、今後に強い関心を持っています。

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Vol.16  2006.5.1

●水族館の試み
 ゴールデンウィークの期間中、名古屋港水族館では特別プログラムが行われています。簡単なレクチャーがいくつか開催されますが、今まではあまり積極的では無かった事であり、注目しています。

◇シャチのミニレクチャー
◇ベルーガスポットガイド
◇ 黒潮水槽前解説


など、ぜひ水族館へお出かけになり、ご意見をお伝え下さい。

 今回のプログラムは試験的なものだと思われます。水族館には教育・啓蒙活動にもっともっと力を入れ、飼育・展示動物の生態や本来の生息環境、その現状と保護などを正確に情報発信して欲しいと願っています。
 今回のプログラムの中に「ファインディング・ニモ」スタンプラリーがあります。ディズニー・オン・アイス名古屋公演開催を記念してのものですが、映画「ファインディング・ニモ」が日本で公開された後、ペットショップでクマノミが売れに売れ、生息地の沖縄で乱獲されてしまったのはご存じの通 りです。この事実を水族館という施設には伝える義務があると思います。名古屋港水族館のクマノミの展示水槽ではこの事実を伝えていません。 みなさんのご意見をお伝え下さい。

●骨格標本
 昨年死亡したベルーガの骨格標本の展示が始まりました。常設展示は国内では初めてという事ですが、この展示がとても寂しいのです。シャチの骨格標本のすぐ近くにあるのですが、説明のパネルがとても小さく、骨格も当然シャチよりかなり小さいので周りの展示に埋もれてしまっている感じがあります。 ベルーガの水槽の近くに展示した方が今より注目され、関心を持ってもらえるように思います。

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Vol.15  2006.1.15

●ご挨拶
 新年あけましておめでとうございます。 昨年は、動物園においては旭山動物園や多摩動物園等を始め、「行動展示」などと表現される展示方法で注目を集め、多くの人々が訪れています。すべての展示に賛成できるものではありませんが、動物の生態が考慮されている事には賛成です。

 それに比べて水族館は、相変わらず旧態依然としていて、昨年新しくオープンした水族館では、まるでショーを楽しむためだけの施設かと思えるところもあります。例えば、そこで飼育されているアシカは、ショーの時間以外は観客からは見る事のできない場所にいます。ショーをしている姿しか見れなければ、アシカの生態について何もわかりません。 水族館においても、生態を考慮した展示が当然で、それができなければ単なるレクリエーション施設です。しっかりとした考えと主張を持った水族館、名古屋港水族館にはそういう新しい水族館の先頭に立って欲しいと考え、実現できるようにこれからも提案を続け活動します、よろしくお願いします。

●シャチのクーすこやかプラン大賞

 本日(1/15)表彰式が行われました。 ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。 クーを家族(アスカ)と会わせようという提案は、残念ながら採用されませんでしたが、これからも実現をめざします。入賞となった提案を紹介します。

☆すこやかプラン大賞: 子供達に協力してもらって水槽の前に並んで、ウェーブしてもらったり踊りや歌を歌ってもらったりする。

≪解説≫ 多くの提案がクーに何かをさせる、という案だったのに対して、この案は人がクーに見せる、という発想が大賞を決定する理由だったそうです。この案は表彰式の後に行われたクーのトレーニング終了後、北館2階のアンダーウォータービュー(水中窓)前で実際に行われました。ほんの数分間でしたが、クーは子供達のさまざまな動きに関心を示していました。 この結果により、一般には“実験”は成功したと判断されますが、環境エンリッチメントを考慮するための今回の企画・主旨である事を考えると、疑問を抱かざるをえません。

☆クーちゃん賞 :くす玉ゲーム・メリーゴーランド・わかめの森・お魚はっくつ
他17アイデア


☆館長賞: 魚やカメや人間たちと一緒に泳いで遊ぶ

≪解説≫ 魚などと一緒に飼育する事は、本来の棲息環境である海を考えると自然な事。この案は早期に実現する可能性あり(内田館長談)。

☆ドリーム賞: 「クーはアーティスト」
クーが出す音を水中マイクで集め、コンピューターで音の変化を 様々に変換して映し出すスクリーンを水槽に設置する。

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Vol.14  2005.10.31

●チラシを作りました
前回の“なかまたちINFO”でお願いしました『シャチのクーすこやかプラン大賞』、応募していただけましたでしょうか?多くの方にご協力をお願いするために、チラシを作りました。11月中の日曜日に、地下鉄・名古屋港駅3番出入口付近で配る予定です。


『クーを家族と会わせてあげよう』

●クーは海で暮らしていました
現在は名古屋港水族館で飼育されているクーですが、1997年2月に『研究目的』で捕獲されるまでは9頭の家族と一緒に海で暮らしていました。この時クー以外にも4頭の家族が捕獲されましたが、このうち3頭は飼育されていた水族館で死んでしまいました。シャチは生まれてから死ぬ まで家族と一緒に暮らします。クーも捕獲されなければ今でも家族と一緒でした。

●家族と会わせてあげよう
静岡県の伊豆三津シーパラダイスで飼育されているメスのシャチ“アスカ”はクーと同じ時に捕獲された家族です。クーとアスカ、以前は一緒に暮らしていたけれど離ればなれになってしまった家族、この2頭を再び会わせてあげる。想像してみて下さい、とても素敵な事だと思いませんか?

●皆さんのご協力をお願いします

名古屋港水族館では今、クーの飼育環境を良くするためのアイディアを募集中です。クーはイルカと一緒のプールにいますが、イルカより家族と一緒の方が環境を良くできるし自然です。おもちゃで遊んだりトレーニングの時間より、家族と一緒に暮らせる事が一番良い環境です。皆さんの力で実現させて下さい。水族館の入口を入って正面 に「シャチのクーすこやかプラン大賞」の応募用紙があります。そこに『クーをアスカと会わせてあげて』と書いて下さい。
皆さんの力でクーとアスカを会わせてあげましょう。 よろしくお願いします。


※ 募集期間は終了しています。

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Vol.13  2005.9.22

●みなさまへ協力のお願い
 
名古屋港水族館では、9/15〜11/30の期間『シャチのクーすこやかプラン大賞』を募集しています。 これはクーのより豊かな暮らしを実現するために、“おもちゃ”や“楽しそうな事”など、クーの飼育環境をより豊かにするアイディアを文章、写 真、絵などで募集するものです。 クーの飼育環境を考慮するのならば、“おもちゃ”などではなく、家族と再会させれば良いのです。1997年にクーと一緒に捕獲された雌のシャチが、今も静岡県の水族館「伊豆三津シーパラダイス」で飼育されています。本来、家族単位 で暮らすシャチが、名古屋と伊豆でそれぞれ単独で飼育されています。以前はいつも一緒に居た家族です、再び一緒に暮らせる事ができれば、どんな“おもちゃ”などよりも良い飼育環境をつくり出せると考えられます。

 みなさまへお願いをいたします。すこやかプラン大賞に応募して下さい。そして、クーを家族と再会させるこのアイディアを提案して下さい。みなさまの友人・知人の方にもお願いして下さい。 一人でも多くの方に協力をしていただき、ぜひ実現させたいのです。 ※ 募集期間は終了しています


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Vol.12  2005.7.25

●イルカパフォーマンス
 名古屋港水族館の北館がオープンしてから4回目の夏を迎えました。今年もまた、夏休み期間限定のイルカパフォーマンスが行われます。限定とはいえイルカの背中に乗ったり、イルカの力でトレーナーが水中から飛び出しジャンプする行為は、到底認められるものではありません。 北館のオープン前、水族館側は「イルカの能力を見せる、生態を歪曲しない」と言っていましたが、明らかに歪曲しています。これまでにも、文章で抗議したり直接の話し合いを行いましたが、これらの行為を止める事ができません。今後も中止を求め続けますが、是非皆さんの意見を水族館に届けて下さい。

●水族館・動物園の役割
 最近、水族館や動物園について、その存在や意義について考え直す機会が近づいてきているように感じています。北海道・旭山動物園が名付けた“行動展示”。「動物本来の動く姿を見て欲しい」という発想のようですが、その行動すらも「ショー」のように受け取ってしまう人がいる反面 、本来の棲息環境とはかけ離れた、コンクリートでかためられた空間、このような展示が間違っていた事に、やっと気付いた人もいます。 例えそれが、動物の生態を第一に考えたものでなく、観客動員数の増大を目的にしたものであっても、結果 として飼育環境の改善になるのであれば、喜ばしい事と受け止めるべきであると考えます。水族館や動物園が娯楽施設としか思われてこなかった状況、動物の棲息環境や、何よりも命について、ほとんど考慮されてこなかったに等しい状況について、考え、そして議論する事ができる機会が近づいてきているように感じ、この機会を逃さず、結果 を求め活動していきたいと考えています。 動物園では旭山動物園が一石を投じる格好になりましたが、水族館では名古屋港水族館にがんばってもらいたい。見せ物に頼る事なく、展示の中身こだわり、質の高い水族館になって欲しいと願います。

●三屋智子さんの本
 以前カナダのシャチについて講演していただいた、三屋智子さんが書いた本が出版されました。母親を亡くし、群れから離れ、迷子になってしまった一頭の子供のシャチ。再び群れの中で生活していく事ができるのかどうか。 研究者たちが予想し得なかった数々の行動を、カナダの研究施設でアシスタントとして実際に見て、聞いた事実を書いた本です。 自然に生きるシャチの世界に浸ってみる事をお勧めします。

三屋 智子(みつや ともこ)著
「wee a wu カナダ、ハンソン島、オルカ日記」
出版社:山と渓谷社

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Vol.11  2004.10.19

●ベル−ガ出産
7月17日4時29分、ベル−ガが出産しました。一昨年は流産(死産)してしまっているので、今回は随分慎重に対応していました。出産が近くなってからはベル−ガの水槽の観覧制限を始め、生まれてから3ヶ月経った今も制限は続いています。

●アドベンチャ−ワ−ルドでシャチ死亡

 和歌山県のアドベンチャ−ワ−ルドでシャチが立て続けに3頭死亡しました。 8月26日、飼育中の雌が出産しましたが、その子供は2日後の28日に死亡。 翌29日には母親が死亡。そして9月18日、ペアリングの相手の雄が死亡。 正確な原因は全くわかりません。それぞれに尊い命が奪われてしまいましたが、中でも9月に死亡した雄は、現在名古屋港水族館で飼育されている“ク−”と血縁関係にあると思われる個体であり、私たちが実現させたいと取り組んできた「太地スリ−」の対象個体の一頭です。大変に残念に思うと同時に悔しくもあります。

●バンドウイルカ
 「個体名U」死亡 9月29日、名古屋港水族館で飼育していたバンドウイルカ「個体名U」が死亡しました。悪性のリンパ腫と公表されています。これで名古屋港水族館のバンドウイルカは14頭となりました。

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Vol.10  2004.5.18

●“トレーニング”公開
 「クー」のメインプールでの展示が始まりました。 主な目的は、これまで飼育用プールで行われてきた“トレーニング”を一般 に公開する事です。平日は一日一回、日・祝日は二回行われますが、それは、実に淡々と行われます。 数回のジャンプが行われるものの、特にショーアップされていると感じる事はありませんでした。イルカパフォーマンス時とは違い、音楽や司会者の説明などは一切無く、大型スクリーンに「ただいまクーのトレーニング中です」と表示されるだけ。何のために行われている“トレーニング”なのか、説明は必要だと思いますが、実は水族館でも、CGを使った映像で説明をする予定はあるらしいのですが、映像が間に合っていないようです。 今後、徐々に変更などがあると思われますが、単なる見世物にならないように 監視をしていきます。

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Vol.9  2004.1.2

●2004年
 新年あけましておめでとうございます。 昨年は、太地町立くじらの博物館から借り受けたシャチ「ク−」が名古屋港水族館に搬入され飼育が始まりましたが、この個体は私たちが以前提案した『太地スリ−』の対象個体です。 この『太地スリ−』を実現させるための活動が今年の大きな目標になります。これは決して容易な事ではありませんが、皆さんのご協力を得て進めて参ります、よろしくお願い致します。
  現在いくつかの計画がありますが、まだ確定していません、決まり次第お知らせします。また、イルカパフォ−マンスに関しても監視を続け、特に夏期限定の種目については強く再考を求めます。

「ク−」の一般 公開

 午前9時頃に水族館に着きましたが、開館を待つ人々の列ができていました。水族館の発表では“300人”でしたが、ちょっと数字が大きいような気がしました。 正直なところ、予想外でした。二年程前、北館のオ−プンの時は予想より人が少なく「拍子抜け」したのを覚えていますが、今回は逆に予想より多くの人にちょっと驚きました。
  開館時間が15分繰り上がり、9時15分の開館となりました。中に入ってみると、「ク−」の水槽の前はかなり混雑していたのですが、またまた意外にも、水槽の前で立ち止まる時間が短く感じました。今まで見た事がなかった「シャチ」という生き物に興味はあるけど、実際に「見た」時点で、全て終わってしまっているように感じました。マスコミ各社が取材に来ていましたので、夕方 のニュ−スで映像をご覧になった方もあると思いますが、インタビュ−を受けていた人の感想は「大きい」とか「かっこいい」というものでした。

●教育施設
 名古屋港水族館は現在、教育施設としての水族館を意識(適切な表現だとは思わないのですが、すみません、おおよそ理解して下さい。)していこうとしているようです。この事は先日、一部新聞報道にもありましたが、水族館関係者から話を聞く事ができました。現在、「ク−」の展示方法も検討中との事ですが、単に「見ただけで終わり」とならないようにしなければ、水族館が主張している「巨大な生命体を実感」する事は全く無意味な事になってしまいます。教育施設を前面 に出す事は大いに結構な事だと思います。シャチやイルカを見て、本来の生態や棲息環境を考える事ができる施設であって欲しいと思います。少なくとも、イルカパフォ−マンスを見ながら平気でゴミを投げ捨てるような行為は、あってはならない事だと思います。

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Vol.8  2003.11.30

今日の水族館
 まず“ク−”の様子です。3日前に医療用プ−ルから、隣の飼育用プ−ルへゲ−トを通 る訓練で、親友(?)のイルカ“V”(太地の時は“ユ−”と呼ばれていましたが、名古屋港水族館の他のイルカ同様アルファベット“V”に改名)に先導されて移動。 その後、再び医療用プ−ルへ戻るはずだったのが、戻れなくなってしまいました。
 先導役の“V”には医療用プ−ルには戻る気がなく、“ク−”一人ではゲ−トに抵抗があるようで通 過できず、結局、3日前からず〜っと飼育用プ−ルで過ごしています。飼育用ですが、プ−ルの位 置が奥にあるため、お客さんはメインプ−ルのスタンドか、外周路から見下ろす状態でならば “ク−”を見る事ができます。私が見ている間も“ク−”を医療用プ−ルへ戻そうと、担当トレ−ナ−は何回も指示を出していましたが、体半分くらいはゲ−トを通 るのですが、すぐに「バックして」戻ってしまっていました。

 先日、各新聞には「1月2日の一般公開をめざす」と書かれていましたが、 水族館内には何も表示されていません。 “ク−”の担当以外の飼育員には、“ク−”のいるプ−ルサイドを歩く事にも 制約を設けているようです。
 これは、プ−ルサイドと壁の間があまり広くないので、現時点で、“ク−“が予測不能の行動を取る可能性を考え、飼育員と“ク−”との『事故防止』のため。 1/2は難しいかも? “ク−”がメインプ−ルに隣接するプ−ルにいるため、イルカ達は、かなり興味を持っているようです。パフォ−マンスの最中にもトレ−ナ−の指示を無視、猛スピ−ドで“ク−”のいるプ−ルへ近寄っていく事が数回ありました。

 そのイルカパフォ−マンスですが、今年はかなり短いサイクルで内容を変更 しています。なかでも今回から大きく変わった事は、イルカのトレ−ナ−が マイク(ヘッド・セット)を付けた事です。最初の頃はトレ−ナ−は一言も喋りませんでした。それが司会者にマイクを向けられ、話をするようになりましたが、必要最小限でした。これは、パフォ−マンスとショ−の違いを演出しているのではないかと勝手に判断していました。今のところマイクを付けてもこれまでと変わりありませんが、おそらく、これでまた一歩、ショ−に近づきました。

 今年の4〜9月の水族館の入館者数は、昨年の同時期に比べ、85%に減っています。この数字の落ち込みを挽回するためにイルカパフォ−マンスの内容を頻繁に変更しているのではないかと想像しています。 このような時にこそ、『太地スリ−』を理解し、実現に向け取り組む事で、名古屋港水族館の質を向上させる事ができ、共に喜びあえると思います。 ご支援、よろしくお願いします。

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Vol.7  2003.11.5

水族館特別 委員会
 本日、名古屋港管理組合議会・水族館特別委員会が行われました。北館がオ−プンしてからの二年間、最大の関心であったシャチが、先日ようやく入った安心感からでしょうか、実にあっさりと議事は進み、誰一人質問をせず、わずか十分ほどで終了してしまいました。シャチの研究に関しては、疑問はあるものの基本的にはこれまでと同じでした。気になった事を以下に二点。

捕獲案は消滅か?
 今後のシャチの入手については、国内外の水族館などから確保に努める、そうです。“などから”という表現が多少気になりますが、野生とか、捕獲という言葉は全くなかったので、捕獲案が消滅した可能性が以前より高くなりました。

入館者数
 昨年に比べ、随分減少しているようです。この入館者数、私たちの活動とは無関係だと思われるかもしれませんが、実は、おおいに関係があります。 もともと、水族館の北館の建設は入館者を増やす事が目的であり、シャチやイルカはその手段なのです。 再三抗議した、夏休み期間限定のイルカパフォ−マンスもその一つです。

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Vol.6  2003.10.27

●いよいよ移送
 新聞などでご存じと思いますが、名古屋港水族館と太地のくじらの博物館との共同研究のため、太地からシャチが名古屋港水族館に移送される事になりました。 当初の予定より遅れて、28日(水)の搬入になりそうですが、いよいよ移送されます。

記者会見
 本日(10/27)、愛知県庁内の県政記者クラブで記者会見をしました。
内容は、
○飼育に関する幾つかの疑問点
○シャチのショ−は水産庁に禁止されている事
○これまでの不透明なお金の使い方
○あらためて「太地スリ−」の提案
などで、私たちのシャチ飼育に対する考えを伝えました。

水産庁への意見書
 皆さんへの「なかまたちINFO」は久しぶりですが、この間に水産庁へ、共同研究に対しての疑問点・意見などをまとめ担当者に会うため、東京へも行きました。

●今後の活動
○太地スリ−実現への取り組み
○チラシ配りを行い、水族館への来館者にアピ−ルをし、理解・協力を求める。
○来年の春をめどに水族館関係者を招いて、 シャチの研究者との円卓会議を開催し、議論する。

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Vol.5  2003.3.29   

ロシアでの捕獲断念!
 名古屋港水族館は、「シャチを野生から捕獲する事をやめる方針」と新聞報道されました。これまでの多くの方々の活動の成果 であると思います。 特に最近では、敗訴にはなりましたが、オンブズマン愛知の方々の裁判はかなり効いていると思います。 わたしたち「名古屋港水族館を考えるなかまたち」も、微力ながらお役に立てたと思っていますが、これもご支援いただいた皆様のお陰です。ありがとうございました。
 ただ、これで全てが終わったわけではありません。野生からの捕獲は断念するものの、他の水族館からの借り受けなどを継続していくようですので、この点についても対応していかなければなりません。

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Vol.4  2003.3.7

判決
 本日(3/7)、オンブズマン愛知が提訴した『シャチ購入費用差止め請求』の判決言い渡しがありました。 判決は、『棄却』。
  これは予想された判決でしたが、裁判官はいくつかの理由の中で、「飼育環境が本来の生息環境と違う事による、影響を否定できない(表現は正確ではありません)」というものがありました。 これは私たちが昨年の夏、名古屋港水族館へ提出した「公開質問状(未回答)」の中で取り上げていた部分で、水族館より先に裁判所が回答(判断)をしてくれたようなもので、大変意義のある事だと感じています。 判断はごく一般的といいますか、常識の範囲であると思いますが、水族館にも公の場所で認めて欲しいと願っています。
詳細は後日 判決文は数ページ分ありますので、詳細と正確な文章表現は後日ご覧頂けるように致します。

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Vol.3  2003.1.16

ベルーガの流産(死産)
 先月(12/20)、新聞報道にありましたベルーガの流産については、水族館側は妊娠に気付いていなかったようです。 飼育員の話しでは「お腹が多少大きいかな?」と思っていたらしいのですが、「いろいろな要因が重なって気付かなかった」そうです。しかし、「次回からは大丈夫」なんだそうです。今回流産した個体は、すでに元気になっていました。

NHKテレビ「にんげんドキュメント」
 ご覧になった方も多いと思いますが、鴨川シーワールドの新人トレーナーを取材していました。 一人の人間が努力をしている、その姿を放送する事は大変結構な事だと思いますが、取り組んでいる内容に全く賛成できませんでした。完全に自己満足の世界でしかない、としか思えなかったのです。「スカイロケット」でどれだけ高く飛んでも単なるショー、見世物でしかなく、何回も練習につきあわされるシャチにとって、迷惑なだけなのではないでしょうか? ショーの話題以外で気になったのは、鴨川シーワールドの年間入場者数が100万人(名古屋港水族館の新館オープン後一年間は207万人)であるという事、シャチの集客能力が抜群だと信じている人達はご覧になっていたでしょうか?

●オンブズマン愛知の「シャチ購入費用差止め請求」結審
 本日(1/16)午前、名古屋地方裁判所にて口頭弁論が行われ、結審となりました。判決は3/7(金)午前10時からです。 判決前に、個人の予想は控えます。裁判官が、原告の主張を理解してくれる事を願うだけです。

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